『社労士登録しない選択』期限はある?メリットデメリットを知って自分に合った働き方を探ろう!

頑張って念願の社労士に合格した!

けど、その後のことなんて考えてなかった。

みんな登録してるの?登録したほうがいいの?

そんな疑問に、私なりの考えでお答えします。

\筆者について/

私は、2022年度の社労士試験に合格しました。
企業の人事部に勤めており、社会保険手続きの実務などを業務として行っていく中で、「社会保険っておもしろい!もっと知りたい!」と思ったことがきっかけです。
子供も生まれて、もし将来働き方を変えざるを得なくなった場合に、自分の社会的価値をあげたい、選択肢を増やしたい、という思いもありました。
そんなふんわりした理由で受験したものだから、合格がゴールになってしまい、合格した後どうするかということはあまり考えていませんでした。
それで、合格後、「登録どうする問題」にぶちあたった訳です。

この記事では、私と同じように社労士に合格したあとの進路に悩む方へ、一経験談として私の考えをお話ししています。

管理人いずみ

特に今後の働き方になやむ女性に参考にしていただけるものとなっていますので、是非最後まで読んでいって下さい!

筆者の社労士受験歴やママとして働く想いなどについてはプロフィールも是非ご覧下さい

目次

社労士登録ってみんなしてるの?取り残された感覚に

私は現在、社労士登録をしていません。

理由は、今の私にはまだ必要ないと思ったからです。

とはいえ、合格後結構長い間悩んでいました。

TwitterなどのSNSや社労士関連のコミュニティでは、試験合格後事務指定講習を受けたり、登録して実務経験積むなどを着々とステップアップしている方たちの姿ばかり目に入ります。

私が通った社労士講座の合格者会に出た時も、合格後のみなさんの活躍ぶりを目にします。

そうすると、合格者はみんな登録しているような感覚に陥って、

管理人いずみ

あれ…?私って、せっかく合格したのにもしかして取り残されてる…?

こんな気持ちになり、しばらく悩みました。

ネットで調べても、登録するメリットについてはヒットするのに、登録しない人のことについてはあまり出てきません。

そこで、社労士に関連するコミュニティで相談したり、講座でお世話になった先生達に相談したり、色んな人の話を聞くことで、たくさんの方の話をきくことで、いまの私なりの答えを出すことができました。

社労士登録ってなに?

私も合格するまではそうでしたが、一般の人は「社労士試験に合格した人=社労士」だと思っています。

でも実はそれは違って、社労士は「社労士試験に合格」+「実務経験(or事務指定講習)」+「社労士会への登録」があってはじめて「社労士」と名乗ることができます。

登録しなければ社労士を名乗って社労士としての業務で報酬を得ることもできません。

登録をする一番のメリット・目的は、皆さんまずここでしょう。

社労士=「試験合格」+「実務経験」+「登録」

管理人いずみ

合格したからってすぐに「私社労士です!」とはならないんですね〜

社労士登録とは 「社労士として仕事をできる様にするための手続き」のこと!

また、登録すると、社労士向けの各種研修に参加することができたり、法改正などの情報を得ることができます。

試験に合格しただけでは足りない知識を補完したり、常に変わっていく法律の情報を全て自分でキャッチアップするのは大変なことなので、登録しておけば知識を常にアップデートすることができます

また、一般に公開されていない社労士向けの単発のアルバイトに応募することができたり、会合などで先輩社労士と繋がることができます。

アルバイトで社労士としての実務経験を積みながら、先輩社労士と知り合い情報交換をしたり人脈を広げることができる訳です。

【社労士登録で得られるメリット】
・研修参加、法改正情報で知識をアップデートすることができる
・開業、転職しなくても単発アルバイトで社労士としての実務経験を積むことができる
・先輩社労士と情報交換したり人脈を広げることができる

今後社労士として活動していくなら、どれも欠かすことのできない大切なエッセンスですね。

社労士登録しないデメリット?期限はある?!

社労士に登録しない場合、こういった研修やアルバイトに参加することはできません。

社労士として活動して報酬を得ることはもちろん、社労士を名乗ること(名刺に社労士と記載すること)もできません

アピールしたい場合は、しいて言うなら「社会保険労務士試験合格者」か「社会保険労務士有資格者」(実務経験ありor事務指定講習修了の場合)です。

管理人いずみ

私は、試験合格+実務経験があるので、言うなれば「社労士有資格者」ですかね

登録に期限はあるのか?

社労士登録に期限はありません。

試験に合格したらその事実は一生有効で、合格後いつまでに登録しないといけないという決まりもありませんし、ケアマネ等のような資格の更新制度などもありません。

なので、いつ登録するかは自分で自由に決められます。

ただもちろん、法改正の多い社労士として働くなら、合格後しばらくたってから登録する場合は知識が古くなってしまう可能性が高いので、自身で知識のアップデートは必須と思います。

また、登録に必要な実務経験とそれに代わる事務指定講習修了についても期限はなく、例えば合格後すぐに実務経験証明書を会社に作成してもらい、10年後いざ社労士登録しようと思ったときにはまったく実務についていなかったとしても、その実務経験証明書は有効です。(社労士連合会に確認済)
事務指定講習修了証も同様の取り扱いです。

管理人いずみ

私は、いつでも登録できるように、実務経験証明書だけすぐに作成してもらい、自宅に保管してあります!

私が社労士登録しない理由

この記事のはじめに、私が社労士登録しない理由を今の私にはまだ必要ないからとお話ししました。

厳密に言うと、「かかる費用と実益を天秤にかけたら、今の私にはまだ必要ない」からです。

一番ネックなのは費用です。

悩まれる方はみなさんここでしょう。

私も目ん玉飛び出るくらいビックリしました。

社労士登録にどれくらいの費用がかかるかご存知ですか?

登録する区分や加入する都道府県ごとにちがいますが、私の住んでいる愛知県で、その他登録(※)する場合かかる費用はこちら↓
(※)社労士登録には3種類の区分があり、区分ごとに登録にかかる費用が微妙に違います。
高い順に 開業>勤務>その他

会費¥50,400/年
登録免許税¥30,000
登録手数料¥30,000
入会金¥80,000
特別会費¥20,000
合計¥210,400
その他登録にかかる費用/愛知県社会保険労務士会HPより

登録免許税以下4項目は初回のみ。会費は登録し続ける限り毎月単位で費用が発生します。

管理人いずみ

こんなにかかるなんて!全然知らなかったので、正直かなりビックリしました。

そこで、「こんなに費用をかけてまで社労士登録メリットを享受する必要が、今の私にあるのか?」という問いになる訳です。
今の自分の状況をまとめてみました。

  • 今の職場では社労士登録してもしなくても業務に変わりはない
  • 今の所すぐに仕事を変えるつもりはない
  • 実務経験はあるのでしようと思えばすぐ登録できる
  • 人事なのでそこそこ法改正情報に触れられる
  • というか子育て中なので登録しても研修やアルバイトに参加する余裕がそもそもない

初回登録するのにウン十万、維持するのに毎年数万円。

冷静に考えて、大金です。

明確なビジョンとして社労士として転職もしくは開業するつもりならそれも致し方ありませんが、今の私はそういうわけではありません。

強いて言うなら、「将来何かあったときに選択肢として社労士資格を活かして転職なり副業なり繋がりができたらいいな」という可能性のみです。

今の私は、自分で知識のメンテナンスをしながら、今の職場で頑張っていくことがベストのように思えました。

管理人いずみ

登録はいつでもできるので!

社労士登録者の割合?

よく考えたら、現在の社労士登録者数は約4万4千人。(2022年3月31日現在)
対してここ20年ほどの合格者数は延べ7万5千人ほど。
単純計算でこれだけ見ても、合格者全員が全員登録している訳ではないことは明らかですよね^_^

まとめ・自分の選択を正しいものにしていく

とりあえず登録しないことを決めた私の今後のビジョンを少しお話させてください。

先ほどもお話ししたとおり、しばらく今の仕事を続けようと思っています。

子供がまだ小さいので職場に迷惑をかけることも多いですが、理解してもらっているし、新卒から働いて勝手知ったるこの会社で働くのが今の私には一番良い気がしています。

職を変えることは、今後子供の進学や夫の転勤などでどうにもならなくなったらその時また考えればいい。

必要になったら登録すればいい。

その時その時で、「今やれる、最善のこと」を選んでやっていこうと思っています。

きづいたこと

結局私は、あんなに頑張って勉強して合格したのに、その後進んでいない感じがして焦っていたんですよね。
「これで合ってる?」って!

人生において、自分の選択が合ってるか不安になることって往々にしてありますよね。

でも、思い出しました。

今時点でこの選択が合ってるかを悩むんじゃない、自分の選択を正解にする為の生き方をするのが人生というものの基本スタンスなんですよね。

だから、どんな選択もok!

いま自分が選んだ生き方は、自分にとって最善なはず。
そう思えないなら、そう思えるように行動すればいいだけ。

私の場合は、活躍している人をみて取り残された気持ちになる、焦る。
だから、また頑張る。

とりあえず、知識のメンテとアップデートは怠らないように情報収集はしていこうと思っています。

今後も、家族のため、子供のため、そして何より自分のために最善の働き方をできるように、自分をブラッシュアップしていきます。

【オンスク.JP】

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いずみ
保育園児の2人の男の子を育てる30代ワーママ。
企業の人事に勤務し、次男の育休中に社労士資格取得を決意し勉強開始するもその年の試験は惜敗。
翌年職場復帰後、2022年度社労士試験に合格。
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